2012年1月30日 (月)

上棟

先週金曜、日柄もよいため、IT Houseの上棟となりました。いつもながら上棟は緊張します。

稲吉さんは専門の鳶さんを雇って建て方をしました。もちろん棟梁もついて建て方を指示して行きます。

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▼大梁の仕口:桁、張り間方向の長物の梁(6m超)は伝統的な手刻みの仕口による継ぎ方としています。今回設計では追っ掛け大栓継ぎでしたが、刻みの大工さんが写真の継ぎ方が得意ということで変更しました。金輪継ぎといいます。追っ掛けと違い先端がT字型に刻まれているため上から落とし込めません。上部栓の分だけ軸方向にずらして接合し、上部栓(金輪栓)を込むのでせん断力が保たれます。また、今回は側部の込栓も追加したので追っ掛け同等以上の体力が確保できていると思います。プレカット全盛の時代、少しでもこういった手仕事によるものは使って行かないといけません。

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▼テラス上に持ち出しで庇を作るのでその構造体を本体からキャンティ(片持ち)で出しています。直行方向の材どうしは渡りアゴでつないでいます。5寸の管柱が横架材をくわえています。梁~梁間は60㎜厚の面戸板で塞ぎます。

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▼夕方までに垂木がかかりほぼ形が出来上がりましたが、断熱材、野地は今後の予定です。写真左の屋根隅木と棟南側の持ち出し垂木は風圧による浮き上がり抑制のボルトを現場で取り付ける予定でしたが、納まり上設計図通り出来そうに無かったので少し変更しました。こういった場合に対応するため、建て方の日は1日現場にいないといけません。

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▼日も暮れ始めてから、上棟祭。建物4方に塩、米、酒などを施主、設計者、棟梁と払い清めて無事上棟が済みました。化粧の丸柱の背割位置、方向も指示通りに入っていました。

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2012年1月21日 (土)

「茨木のり子の家」 茨木のり子

国語の授業で読んだ詩にまったく感情移入できず、詩は苦手と思い込んでいました。結婚して、「詩もいいよ」と夫に薦められ、茨木のり子、金子みすゞ、石垣りんなど続けてたくさん読みました。茨木のり子さんの「時代おくれ」や「倚りかからず」、なんど読んでもはっとします。(N)

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「茨木のり子の家」 茨木のり子著 平凡社

茨木のり子さんは32歳のとき、従姉妹の建築家と一緒にこの家を設計したそうです。たくさんの写真とキャプションと詩で構成されたこの本からは、もうこの世のひとではない住人と50年の時をともにしてきた家を通して、住人の面影と生きてきた道みたいなものが浮かんできます。「書斎の造り付けの書棚」の写真に、自分がもっている本が置いてあるとすこしうれしいです。(N)

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2012年1月20日 (金)

型枠脱型+材料検査

新年早々型枠脱型しました。打ちあがりもまずまずでした。立ち上がり厚さはフックのかぶりがぎりぎりだったので少し多めに取ってもらっています。長手方向中心の立ち上がりは点検用開口部を設けず通しているので曲げモーメントに抗することができます。(もちろん地中梁もとっています。)そのため左右のエリアどうしは行き来が出来ないので床下点検口は1か所づつ設けています。ちょっとした事ですがこうした配慮は設計前に構造の下山さんとのやり取りで決めています。

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先日材木の検査に行ってきました。木取りをするわけではないので主に化粧用の梁などのチェックや含水率の検査などが主です。プレカット図で指摘事項の確認や長物の梁の継ぎ手の打合せなど一通り終えてから工場へ。

1201202 ▲ピーラーの丸柱があるので木目を見て背割の位置、向ける方向などを指示。まずまずの丸柱です。 1201203

1201204▲芯持ちの5寸柱。(上写真)特一ですが、節目も少なくこれもまずまずの材料をそろえていただいてます。モルダー加工前の化粧棟木(米マツ)も検査しました。(下写真)今回物件は梁などを表す形状ではないので横架材関係は米マツ、柱関係はヒノキ、スギ(間柱)としました。

1201205▲写真は含水率を測ってもらっている図。JIS,JAS規格上20%以下とすることになっていますが当日の気候、木材の荷積みの状態によっても左右されるので含水率計が25%を大きく超えるようなことが無ければ当事務所では0Kとしています。今回は多少バラツキはありましたが構造材に関しては概ね良好でした。

2012年1月12日 (木)

うれしいお年賀 (N)

先日、Cross Houseのクライアント様が年賀状を直接届けてくださいました。3兄弟まんなかの息子さん(5歳)手書きの力作です。うれしくなります。

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この年賀状と一緒に、焼きたてゴパンをいだたきました。お米のパンをはじめて食べましたが、とてもしっとりもっちもち。このお家で焼きたてゴパンを頬張る食べ盛りの3兄弟の顔が浮かんでまたうれしくなりました。

1201123_2 そして、奥様からは後ほどこんなメールもいただきました。

「うえのおにいちゃん(7歳)は”家の中の名人をさがそう”という宿題の絵日記に、お父さんはまきストーブ名人と絵日記を完成させました。父さん嬉しいscissors。みんな愛着を持ち暮らしています。」

ありがたいお年賀です。(N)

2012年1月11日 (水)

玄関について(大谷石と杉)

玄関について。

一般的にもそうですが、私が設計する住宅のほとんどの玄関は他室(空間)と区切られるように扉または戸を設けます。理由は熱的境界を玄関で作ることによりリビングや廊下の熱環境状況に少しでも寄与できるのと、扉さえ閉めておけば玄関内部で宅配などの応対が出来、プライベート空間(廊下、階段も含め)を視野に入れさせずに済むという実用面もあるからです。実際は玄関という空間は最初に他者を迎え入れる初めての場所なので建築的に少しでも豊かな空間とするため、区切られた中を最上のしつらえで創りたい、との思いが設計者としての第一の理由です。 ただそれにはある程度の広さの中で内部を彩る壁、天井が相応の面積を割くような計画が必要です。下の写真はIR Houseの玄関。広さは1.5帖弱で玄関扉の高さは2mを切り、天井も勾配天井で低く写真左に土間収納、右に靴箱を設けたため壁の大部分は扉に占拠され、壁面積はほとんどありません。そのような場合の手法として天井、扉に同質の材料(木材)を使い空間の一体感を出せるようにしています。 

写真は天井、扉にスギ、床には木質系の茶色にあう淡緑色の大谷石を使うようにしています。大谷石は断熱性にも優れるし風合いがなんとも言えず温かみを感じさせる材料で好んで使っています。目地には気を使って多材料を混ぜたものを込んでいます。「下鏡田の家」では石敷きから私がしましたが、今回は目地のみ私がさせていただきました。天井に四角く見えるのは天窓でその光筒内に照明を仕込み天井に余計なものを見せないよう配慮しています。夜はその天窓が印象的に光るようにしてみました。壁、天井の見切りも天井勝ちの見切りで陰翳が出るようにしました。

最小の空間で気を使って作り上げることができたかな、と思っています。

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2012年1月10日 (火)

「園芸家12カ月」 カレル・チャペック

1201102_2 「暮らしをつむぐ」にあたらしいカテゴリー「わたしの本棚」をくわえることにしました。

おとなになって、日常の雑多に追われ、1冊の本すら集中して読みきることがままならず、たとえ時間はあっても本の字を目で追うばかり心ここにあらずのこともあります。そんななか、こころに残った本を書きとめておこうと思いました。(N)

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「園芸家12カ月」 カレル・チャペック 小松太郎訳 中公文庫

この本を最初に手にとったのは大阪のジュンク堂。かれこれ10年以上手元にある本で、そのあいだにこなした引越しは5、6回。処分されることもなくずっとわたしの本棚にあります。

1月から12月までの園芸にまつわることがかきつづってあります。ほのぼの挿絵とともに、園芸にかける情熱がじわじわ伝わってきます。聞いたこともない名前の植物が山ほどでてきますが、実際に園芸店に行くまえに、たぶん買いはしないけど今日はあの植物をさがしてみよう!と本を開いてみることもあります。ひさしぶりに雨が降れば、”うち”の庭に雨が降ったとほくそえむ、そんな気持ちを意識したのはこの本を読んでからでした。

庭のあるひとも庭のない人も、これから庭をつくろうと思っている人も興味のない人も、世界のどこかの今ではないいつかに思いをはせて、夜寝る前に手にとってもらいたい一冊です。(N)

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2012年1月 7日 (土)

敷地測量

N Houseの敷地高低測量を12月29日の仕事納めの日に実施しました。

敷地内部はほぼ平坦ですが、北側にある道路とその他の敷地境界隣地側はそれぞれ高低差があります。北側道路の傾斜に合わせるように東西隣地は区画形成されています。南隣地は当該隣地より1m強下がっていたため北側道路という点を補うプラスポイント。

また、測量当日は冬至日(12/22)に近く南中時刻付近の隣地建物の影の落ち方を見ることができてこれからの計画に生かせそうです。計画案を今月ブラッシュアップして来月から細かい部分を詰めていきます。

もともと西側がクライアント様の実家ということもあり購入した土地で、建物形状もその点と敷地のポテンシャルを生かした作りにしています。当日は大掃除で忙しい御両親も出てきていただき、御実家の地盤の話やこの土地の風向きなど聞かせていただくことができました。

2012年1月 6日 (金)

基礎

更新が遅くなっていますがすでに去年(先月末)に、IT Houseの基礎配筋、コンクリート打ちが済んでいます。時系列順で記します。

基礎配筋。第三者機関の検査と同じ日に事務所検査をしました。瑕疵上の不具合はもちろん無く、検査は合格。事務所検査としては鉄筋受け入れ状況の確認(ロールマーク、タグの確認)フック、補強筋(写真中央)、かぶり、鉄筋の上下関係など一通りチェック。それ以外の細かい修正部分を設計監理者として指示しました。写真でも解りますが配筋状況は結束線も細かく歩行しても縦横筋ががしゃがしゃと音をたてることもなく良好でした。

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▼コンクリート打ち。この現場は底盤、立ち上がりの2回に別けますので打ち継ぎ部のレイタンス除去をしてもらいました。中小ハウスメーカーでスチール型枠を使ってベタ基礎のところがありますが、剥離剤の使い方をきちんと管理せずレイタンス除去もないため、打ち継ぎ不良のところをよく見かけます。当現場は立ち上がりは仕上を施すので普通型枠(又は転用型枠)を図面指示しています。剥離剤はありません。大手ハウスメーカー各社はスチール型枠で剥離剤がべったりですが、リスクを避け基礎底盤、立ち上がり一発打ちで布基礎のところが多いです。1201062 1201063

▼▲寒いので保温用にシートをかけてもらいました。立ち上がりの打設前にアンカーボルトの位置、アンカー下部のフックの方向を確認して打設。今週脱型予定です。

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今回はコンクリート業者さんと色々話が出来ました。住宅の場合、今でも水セメント比60%位で納入する場合があるらしいですが、最近は住宅性能評価を受ける家(ハウスメーカー)も多くなったので55%を基準に納入することが多くなったらしいです。 科学的な水分量だけ見ると40%前後が学術的に良いらしいですが、打設しやすさを考えて添加物による高流動化を図ったりするとコスト高になるため、高層マンションなどコンクリート造の物件以外ではあまり使用していません。強度も当然高くなりますが、木造基礎の場合そんなに強度も必要ないのでおのずと水セメント比は50%台で納まってきます。元来住宅性能評価上(コンクリート造)の水セメント比の規定は中性化抑制のためなので鉄筋かぶりを規定値以上取れば品質上は問題ありません。当物件の水セメント比は50%。性能評価上の耐久性基準の最上ランク(等級3)を満たしており、かぶりも充分です。

2012年1月 4日 (水)

2012元旦

sunあけまして おめでとうございます。sun

2012年、今年もよろしくお願いします。

今日から仕事始め。近くの神社に御札を返しに朝の散歩へ出かけたのですが、寒さもあってかいつもより体が重かったです。ちょっと年末年始ゆっくりしすぎたのかもしれません。

元旦は豊川稲荷に初詣に行きました。早朝に出かけたので人も少なくて良かったです。招福の熊手を購入してきました。

まだまだ震災からの復興はままならず、景気も良い方向に向かう兆しが見えない状態ですが、事務所設立5年目、今年もがんばっていきたいと思っています。

2011年12月23日 (金)

N House変更案

先日、N Houseクライアント様とご契約させていただきました。ありがとうございます。多少のボリュームと他の部分の調整のため変更案を提示しました。

▼下は北側(玄関側)の写真。北側のみの道路接道なのでこちら側に玄関が来るのですが、玄関扉を開け出かける際に東側から日がそそぐようにしています。内部のLDK位置の微変更もしました。防犯上道路側からの開口が目立たないよう配慮しています。

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▼南側。北側以外は隣地で、それぞれ建物(2階)が建っておりそれらにある程度の配慮が必要です。どちらかというと南西側に開口が向いていますがそれには訳があります。追々それは明らかにしていこうと思います。外壁はポイントに木板を使う予定。外壁仕上は使用材料の御希望がありますが、コストの点で厳しいので今は何とも言えません。ただ、最大限御希望に添えるようコスト調整をします。

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軒が深く、建物の耐久上は問題ありません。が、そのあたりのディテールを間違うとやぼったくなるのでこれから充分な検討が必要です。屋根勾配が六角形の三角、四角部分で変わるため葺き方も注意がいるでしょう。また、バルコニーとなる三角部分はアゴ受けした梁をキャンティとして持たせ、スキップの構成にも影響するので普通の2階建てよりも面倒なところがたくさんあります。

建設地が閑静で、ある程度成熟した住宅地ですでに街並み形成が完了しているため、奇抜なデザインの建物だと街の景観上異物感が明確になってしまいがちですが、整形でマッシブな形の建物が斜めを向いた風の外観は多少目をひきますがきっと周りの風景になじむことと思います。

2011年12月22日 (木)

御招待を受けて

先週土曜の夕方、IR Houseのお施主様より御招待を受けて夕食をいただきにあがりました。
設計者、クライアントというつながりでしかなかったためそこから1歩踏み出した格好の関係を持つことに緊張と不安を抱きながら、私たちの手を離れたIR Houseに伺いましたが、温かいおもてなしと手料理に舌鼓を打ち、しばし時間を忘れお話しさせていただきました。
子供らも年齢が近く性格も合ったのか、喧嘩することもなく遊び、特にうちの子は楽しかったようです。

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▼リビングから見る夕景がとてもよく、 宿泊にいらした御両親もこの家の窓からの景色を称賛されていたようで少し誇らしいです。 あ、下の写真、おもちゃの散らかし犯人は子供椅子に隠れているうちの息子です。ハイ。

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この建物の建設に携わっった全ての方々の代表として伺わせていただきました。ありがとうございました。また今度お邪魔させていただきます。

2011年12月17日 (土)

私の建築考:初回

建築に対して思い立った事を表題のようにひとくくりにしてこれからちょっとづつ書き記していこうと思います。かなりの不定期ですのであしからず。

先月京都 大徳寺に行ったことは先のブログでも触れましたが、そこにあった「便所」(現代につくられたもの)内部の仕上げが木板(おそらくヒノキ)で高さの低い窓から中庭がちらりと見えるしつらえで、非常に清潔に保たれた良い雰囲気のものでした。そして用(小)を足している間ふっと頭をよぎったのが谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」。松岡正剛は「陰翳礼讃」をコテンパンにけなしているが、我々のように実際に建築に携わる者が読み解くと実に解りやすく空間そのものを文体化しているため共感を覚えます。 そしてその「湿感」ともいうべき感覚が「陰翳礼讃」に出てくる谷崎好みの便所と大徳寺の便所が私の中で一致したからだと思いました。

私は文筆業を営んでいないため松岡正剛のように「陰翳礼讃」をとらえることができないしそのあたりの表現の出来不出来について批評できる立場ではありませんが、普通の人は解りやすく他者の感覚に訴えかける文字や言葉で空間の表現はなかなかできません。そういった面では一般庶民たる私にも感ずる何かが芽生えたという点では「陰翳礼讃」中の空間のとらえ方は専門的に建築を生業としている身として見ても上手いと思う。(文豪に対して失礼な言い方ですが・・・)

我々は文筆家ではありませんが、建築設計に携わるもの自身が自らが設計した空間を理解していることは言うに及ばず、クライアントに対して明確に(図面、模型や透視図によるプレゼンもさることながら)空間を「言葉」によってきちんと表現できるようでないといけないと常々感じています。

2011年12月16日 (金)

専門家として

独立してはや4年が経ちました。2008年独立当初は住宅着工件数100万件を超えていたのがこの1,2年は80万戸代で推移し今後この数値から大きく増えることはなさそうな感じです。1990年代中盤から比較すると約半分の着工件数。当然パイが減るため大手ハウスメーカー(以下HM)はリフォーム業にシフトしており今後はそちらの業態が増えることは必然のようです。我々個人設計事務所の仕事自体はHMの着工数やリフォーム数の動向に大きく左右されることはそれほどありません。なぜなら、HMに対抗するほど個々の事務所の仕事数は多くなく、トップHM数社の年間着工件数を合わせても全体件数の10%あるかないかだし(トップHMの年間着工件数は全体の1%少々)それらが手掛ける新築やリフォーム市場の顧客と我々の顧客の嗜好がバッティングすることはまずあり得ないのも一因と考えられますが、それでも景気低迷などのことも考えると厳しいのが現状です。そのため、ではないですが今年は県の耐震改修診断員の免許を取得するため講習を受けました。来年度から晴れて診断員となれそうです。それによる収入はほとんどなく講習会でも言っていましたがボランティア的な意味合いの方が強いです。

また、2年ほど前からはじめた住宅瑕疵や性能評価の検査員資格もあるためそれらの業務も継続してやっています。当初これらの資格は収入の一助として、と思っていましたが最近は業界の動向を知る上で非常に重要な仕事となっています。 一番の収穫は自分の立ち位置を考えさせられたこと。 それは「建築家」というひとくくりの範疇に納まっていてはこれからの情報化時代についていけないと思った事です。我々のような個人事務所は積極的に構造家、設備設計者はもちろん同業設計者、施工者などと広くつながりを持ちいろんな情報を得て行かないと一歩進んだものをクライアントに提示できません。その中でもHMなどのように製品をつきつめて商品化(商業化)している我々の対極にあるところのこともしっかり把握するのはプラスになります。トップのHMの品質、現場監理はゼネコンのそれと遜色内レベルのところも少なくありません。逆に劣悪なところもあったりします。 基礎関係の監理(コンクリート、鉄筋等の強度、養生監理、搬入受入、諸寸法の周知徹底など)を見れば一目瞭然でそのレベルが解るようになりました。我々の設計するものは性能は使う材料や仕様によって様々(木建、無垢材使用など)ですが、少なくとも建物の根本品質はHMのトップ企業の現場監理と同等以上で提供し、それプラス施主や設計者の「色」が出せるような建物でなくてはなりません。 

磯村建築設計事務所はデザインだけではなく技術も設計料の対価としていただいている以上、常に色々な物を見て時に勉強し、時に反面教師として専門家足るべく来年も努めて行きたいと思います。

2011年12月13日 (火)

火のある暮らし (N)

薪ストーブのなんともいえない暖かさに包まれて、寒い夜もゆるゆると過ごすことができます。

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それも、日ごろの下準備のおかげ。雨に濡れないように気をつけて1年乾燥させた薪。薪割りもずいぶん板についてきました(これが重労働なんですよね)。(N)

2011年12月 7日 (水)

外構完了

ちょっと時間が経ちましたが、先月IR House の外構植栽工事が終わりました。植栽は寒いため落葉していますが石畳と良い雰囲気を出しています。 竣工写真は植栽がきちんと根をはり青々としだす5,6月に撮影したい旨を施主にお伝えしていますのでHPへの掲載はしばらくお待ちください。 

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▼下の写真は傘立て。簡単なものをデザインしてほしいと要望があったので鉄で製作しました。土にさしているだけです。埋設部分も含めると1mを有に超えるので作成していただいたスギさん とは「魔女の杖」と呼んでいました。傘をさしていないと傘立てとは解らないかもしれません。

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«柱状改良工事

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