上棟
先週金曜、日柄もよいため、IT Houseの上棟となりました。いつもながら上棟は緊張します。
稲吉さんは専門の鳶さんを雇って建て方をしました。もちろん棟梁もついて建て方を指示して行きます。
▼大梁の仕口:桁、張り間方向の長物の梁(6m超)は伝統的な手刻みの仕口による継ぎ方としています。今回設計では追っ掛け大栓継ぎでしたが、刻みの大工さんが写真の継ぎ方が得意ということで変更しました。金輪継ぎといいます。追っ掛けと違い先端がT字型に刻まれているため上から落とし込めません。上部栓の分だけ軸方向にずらして接合し、上部栓(金輪栓)を込むのでせん断力が保たれます。また、今回は側部の込栓も追加したので追っ掛け同等以上の体力が確保できていると思います。プレカット全盛の時代、少しでもこういった手仕事によるものは使って行かないといけません。
▼テラス上に持ち出しで庇を作るのでその構造体を本体からキャンティ(片持ち)で出しています。直行方向の材どうしは渡りアゴでつないでいます。5寸の管柱が横架材をくわえています。梁~梁間は60㎜厚の面戸板で塞ぎます。
▼夕方までに垂木がかかりほぼ形が出来上がりましたが、断熱材、野地は今後の予定です。写真左の屋根隅木と棟南側の持ち出し垂木は風圧による浮き上がり抑制のボルトを現場で取り付ける予定でしたが、納まり上設計図通り出来そうに無かったので少し変更しました。こういった場合に対応するため、建て方の日は1日現場にいないといけません。
▼日も暮れ始めてから、上棟祭。建物4方に塩、米、酒などを施主、設計者、棟梁と払い清めて無事上棟が済みました。化粧の丸柱の背割位置、方向も指示通りに入っていました。











▲芯持ちの5寸柱。(上写真)特一ですが、節目も少なくこれもまずまずの材料をそろえていただいてます。モルダー加工前の化粧棟木(米マツ)も検査しました。(下写真)今回物件は梁などを表す形状ではないので横架材関係は米マツ、柱関係はヒノキ、スギ(間柱)としました。
▲写真は含水率を測ってもらっている図。JIS,JAS規格上20%以下とすることになっていますが当日の気候、木材の荷積みの状態によっても左右されるので含水率計が25%を大きく超えるようなことが無ければ当事務所では0Kとしています。今回は多少バラツキはありましたが構造材に関しては概ね良好でした。















